痛みが教えてくれること

どうも 甲本です。 

ご存じの方も多いと思いますが、
僕は現役のボクサーです。

ですが、強さを探求するに当たっては
特にボクシングへのこだわりはなく、

ロシア式の格闘術や合気道、
フィリピン式のナイフ術、中国武術、など
いろいろ学んでいます。


で、ある時、中国武術について研究していたら、
非常に面白い記述を見つけました。

その道場の練習生は中国武術を使いながらも
ムエタイなどの公式戦で次々にKO勝ちしていると。


あんまり格闘技の世界で
中国武術が活躍しているところって
見ないですよね。

でも、それもそのはずです。


だって、ルールが違うんだもん。


基本的に武術というものは
一対多数や相手が武器を持っている場合を
想定しています。

一対一で、なおかつルールによって
効果的(致命的)な技は禁止されている状況下で
使うようには作られていません。


そして、武術というのは勝ち負けではなく、
生き残るための術であり、

逆に格闘技というのは勝つための
方法論です。


そもそもの目的が異なるわけですね。


だから、格闘技のルールの中で武術が
上手く機能しないのは当たり前っちゃあ当たり前なわけです。

にもかかわらず、その道場の武術家達は
格闘技ルールでムエタイ選手なんかを
バッタバッタと倒しまくっていると。

で、その秘訣は


“全力で打つこと”


だと言います。


全力で打つ?

そんなもん格闘家だってボクサーだって
みんなやっとるわい!!

と思ったんですが、
そんな僕の認識はズレていました。

もし本当に全力(全エネルギー)を使って打ったなら
一発でもうへとへとになって動けないはずだと。



なるほど・・・(笑)
確かに。

そこで、その道場では全力に近い打撃を打つ練習として
渾身の力でサンドバッグを10発だけ殴る
というメニューを入れているそうな。

10発打ったらもうへとへとで
それ以上は打てなくなる程に
全身全霊で打ち込む。

そんな事を重たいサンドバッグに向かって
日頃から訓練している人間が
試合用の薄いグローブを付けて
同じように人を殴ったとしたら・・・?

そりゃあ、倒れますよって話です。


これは面白い!と思って
さっそく僕もやってみました。

ひと通りのジムワークを終えて、
練習の締めに10発全力でサンドバッグを打つ。

すると・・・




グギッ



左の手首から嫌な音が響くと同時に
鈍い痛みが走りました(苦笑)

しょーがないんで、そっからは
左を打つときは軽めにして、
右だけで全力パンチを打ち、
練習を終えました。


で、次の日も懲りずにジムに行き
練習をするわけですが、
左は打つとまだ当然痛い。

シャドーしてるくらいなら別に何ともないんですが、
ミットやサンドバッグなどの物を打つと
やっぱり痛い。


しかし、そこで僕は思いました。

「この痛みは何を教えてくれているのか?」

と。


で、わかったことは

“パンチを打つ際の真に正しいフォーム”

です。


本当に力学的に正しいフォームで打っているなら
全力で打ったからといって
どこかを痛めたりするはずがないんです。

フォームに歪みがあるから
それによってある一部に強い負荷がかかり
怪我につながる。

そして、僕の場合はそれが手首だったわけです。

同じように全力で打っていた右手に関しては
どこも痛めなかったのでフォームの歪みはないと。

ボクシングをかれこれ8年もやってきて
今だにこんな重大な発見があるから面白いもんですね。


現に痛めた左手でもある手首の角度で打ったら
全力で打ってもほとんど痛くない。

逆に別のある角度で打つと
心が折れそうなくらい痛い(笑)

痛みってやつはホントに名指導者だなと。


で、これは何もボクシングだけに限った話ではありません。

人生の全てに適応できる考え方です。


僕もいろんな経験を積んできた中で
たくさん痛い目にあってきました。

ビジネスでも痛い失敗をしました。
女性関係でも痛い失敗をしました。

海外でも、投資でも、人間関係でも、
痛い失敗を経験しています。


しかし、その痛みがその都度僕に重要な事を
教えてくれました。

ボクシングにおいては「正しいフォーム」でしたが、
人生において痛みが教えてくれているものは

“正しい在り方”



“正しいやり方”

です。


「在り方」が間違っている時、
もしくは「やり方」が間違っている時、
それを 痛み が気づかせてくれます。


だからね、もし今人生が苦しい、辛い、しんどい、
そういう場合は一度自分のフォーム(形)を
点検してみてください。

真に正しい「在り方」もしくは「やり方」が見えれば
もう痛みは必要がなくなるので
スッと消えていってくれると思いますよ。


ではでは

ありがとうございました!



甲本

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