甲本です。
先日、僕の武術の先生が
こんなことを話してくれました。
“秘伝とは教育システムの事だ”
と。
本物の武術や武学というのは
何千年も前から脈々と受け継がれてきた
言わば人類の叡智だと思いますが、
それを1度も途絶えさせることなく
伝承し続けることができたのも
“秘伝とは教育システムの事だ”
という一文が全てを物語っています。
ノウハウそのものに価値があるというよりは
それをきちんと伝える方法に価値がある。
その「伝える方法」こそが秘伝だと。
だから、極論すればノウハウなんてものは
いくら外に漏れてもいいんですよ。
パクりたい奴がいれば、ご自由にどうぞと。
でも、そのノウハウを本当に身につけるための
トレーニング方法は秘伝だから
真剣に学びに来た人じゃないと教えないよ
というのが武術のスタイルです。
生半可な奴には教えない。
覚悟を決めた奴にしか教えない。
実際、僕の武術の先生なんかは
さらにその師匠に対して
血判状を書いて教えを請うたそうです。
血判状って・・・
って話じゃないですか(笑)
自分の指をナイフで切って、
その血で
「私は親の教えよりも、教師の教えよりも、
師匠の教えに従います」
と書いて誓ったそうです。
これ、結構な文字数があります!(笑)
しかし、なぜそうまでするのかというと
武術というのはその本質として
強力な暴力であり、人殺しの技術だからです。
武術を伝承するということは
要は弾の入ったマシンガンを
渡すようなもんだということです。
そりゃ、教える方も教わる方も
きちんとした覚悟を持ってやらないと
大変な事になりますよね。
まぁ、それはいいとして。
“秘伝とは教育システムの事だ”
という武術のスタイルには
僕自身も非常に共感していて
だからこそ、僕のダイエット教材は
通信講座という形式でお伝えしていますし、
単にノウハウを伝えるだけでなく
必ずミッションを提示しています。
膨大な量の情報をマニュアルとして
ポンと渡されて、「はい、じゃあ後はがんばってね」
というスタイルの情報販売では
とても結果が出るとは思えなかったし、
情報だけ渡されて、具体的に何をいつやればいいのか?
という指示が全くなかったら結果なんか出ないだろと。
だからあの講座ではミッションとして
今週はこれをやってください
というものを毎週提示しているわけです。
そして、このミッションをきちんとこなしてくれれば
必ず一定以上の力は身につきますよ
という所まで示しているわけです。
どうすれば伝わるか?
どうすれば結果を出してもらえるか?
これを相手の身になってとことん考える。
これは僕のような人に何かを教えることを
生業としている人間には
必要不可欠な要素だと思います。
情報だけを提供するのであれば
そこに大した価値はもはやありません。
だって、今の時代、情報はいくらでもタダで
仕入れることが出来てしまうわけですから。
昔はインターネットもなかったので
情報それ自体にも大きな価値がありました。
実際、本なんてものは一部の上流階級の人間にしか
読むことが出来ず、情報による格差が
非常に大きかった時代なんかもあるわけです。
しかし、今は違います。
その気になれば膨大な量の情報に
簡単にアクセスすることが可能です。
だからこそ、重要になるのは
情報の先にある
“教育システム”
なわけですよ。
武術においても秘伝の必殺技なんてものは
大したもんじゃありません。
その必殺技を身につけるための
トレーニング方法こそが秘伝なんです。
だって、その方法でトレーニングすれば誰だって
その必殺技を体得することができるわけですから。
そして、僕も実はコンサルにおいて
非常に強力な“教育システム”を用いています。
武学における
“不教の教”
というのがそれに当たるわけですが、
これを実戦レベルで活用できている
コンサルタントというのは
ほぼ皆無だと思っています。
まぁ、だからこそほとんどのコンサルというのは
費用対効果的に見て意味が無いものだったりするんですけどね。
経営コンサルタントなんかは
平均して毎月30万円くらいを
クライアントの企業に対して
請求していると思いますが、
実際にそれに見合う利益を上げさせている
コンサルタントなんて極々わずかですよ。
なぜ経営コンサルタントを入れても
結果が出ないのか?
経営コンサルタントという人種が
みんなバカだからか?
いや、そんな事はありません(笑)
それなりに優秀な頭は持っているはずですし、
ビジネスやマーケティングに関する
専門的な知識も豊富だと思います。
しかし、彼らがコンサルという形で提供しているものは
あくまで「情報」でしかありません。
“クライアントを育てる”
という視点が決定的に欠けています。
だから、結果が出ない。
当たり前っちゃあ、当たり前の話です。
もし今、大なり小なり人の上に立つような
ポジションにいらっしゃるのであれば
如何に育てるか?
如何に鍛えるか?
如何に気づかせるか?
如何にやる気にさせるか?
という視点を忘れないで下さい。
そこからストーリーが変わり始めます。
ではでは
ありがとうございました!
甲本
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